【無料=危険の罠】「昭和のIT妖怪」を退治する、中小企業のセキュリティ超翻訳

DXアプリ

「Google Drive? 無料のクラウドなんて、セキュリティが心配で仕事には使えないよ」

先日、あるビジネス相談の場で耳にした言葉です。

「無料=危険」という感覚、中小企業の現場ではまだまだ根強く生きています。私はこれを密かに「昭和のIT妖怪」と呼んでいます。

「よくわからないもの」に対して、自分が知っている価値観で防衛しようとする。人間として自然な反応です。しかし、この妖怪にとらわれている限り、現場に優しいDXは一生進まない。

今日は、その妖怪を退治するための「セキュリティの超翻訳」をお届けします。

「パスワード付きZIPメール」のほうが、100倍危険

「無料のクラウドは怖い」という方に限って、請求書などの重要書類をメールに添付し、別メールでパスワードを送る、いわゆるPPAPを「安全だ」と信じていることがよくあります。

しかし、暗号化もされずにネットを漂うメールとは、つまり——

「ハガキに重要書類を貼り付けて、ポストに投函する」

のと同じです。途中で誰に覗かれるかわかりませんし、宛先を1文字間違えれば、見知らぬ他人のポストに直接届く。

Google Driveは「世界一厳重な銀行の、無料貸金庫」

では、Google DriveやOneDriveはどうか。

「無料のロッカー」のようにイメージするから不安になるのです。正しくはこうです。

「世界最高峰のセキュリティエンジニアが24時間監視している、巨大な銀行」

無料で使えるのは、その銀行の中にある小さな貸金庫を一つ間借りしているだけ。無料だろうと有料だろうと、建物の警備も金庫の分厚さも、大企業が何億円も払って使うものと同じレベルです。

危険なハガキ(メール)で書類を送るより、この分厚い金庫(クラウド)にしまいに行くほうが、桁違いに安全。答えは、出ています。

「高額なシステム=安全」ではない

ITコンサルタントはしばしば、高額なセキュリティシステムを提案してきます。月数十件の処理のために何百万も投資するのは、多くの中小企業にとって現実的ではありません。

「世界トップクラスのインフラを、無料で賢く間借りする」

予算もIT人材も限られている中小企業が取るべき、最も賢く、最も泥臭いDXの第一歩はここにあります。

ツールは手段です。「無料だから危険」「高いから安全」という固定観念を捨て、自社の現場の温度感と予算に最もフィットする仕組みを構築すること。それが、私の考える「優しいDX」の形です。

業務改善にお悩みの経営者の方は、高額なシステムを導入する前に、ぜひ一度ご相談ください。

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