プロローグ
連日のように「初任給の大幅アップ」や「賃上げ」のニュースが報じられています。しかし、日々現場を歩く私が肌で感じているのは、その華やかな言葉とは裏腹な、静かで重い危機感です。
大企業と中小企業の、残酷な非対称
「売り手市場」という言葉が、これほど空々しく響く時代も珍しい。
1999年の調査開始以来3番目の高水準。来春の大卒就職内定率が92%を超えた。この数字を受け、大企業はこれまで貯め込んできた内部留保を放出し、新卒初任給の大幅アップや福利厚生の充実に動いている。優秀な人材を囲い込むためであり、彼らにとっては正当な「未来への投資」なのだろう。
では、日本経済の屋台骨である中小・零細企業、個人事業主はどうか。
下請法などの防波堤は確かに存在するが、現場の実態として実質的な価格転嫁は容易ではない。仕入れ価格やエネルギーコストは上がるが、売価は据え置かざるを得ない。インフレは、中小企業にとって利益を圧迫する凶器としてしか働いていない。積極的な人的投資も、設備投資も進むはずがない。
これは「物価上昇」ではなく「供給力の毀損」だ
実質賃金が上昇しない中でのインフレ。これを単純な物価上昇と片付けていいものか。私たちNeural Design Lab(NDL)は、そうは考えない。
これは、長年にわたる場当たり的な政策と、それに起因する構造的な歪みがもたらしたものだ。日本の「供給力そのものが毀損された」結果、需給のバランスが崩れたにすぎない。
そしてその毀損には、大企業も図らずも加担してきた歴史がある。法定福利費を圧縮するために「外注」や「非正規雇用」を重宝し続け、全体最適を欠いたまま、現場の人材と技術 = すなわち日本の供給力を少しずつ削り落としてきた。
エピローグ
国民経済の基盤を取り戻すこと。中小零細企業が、再び「明日を見通せる」経済環境を作ること。それこそが真の「国力」であり、この国土を守るための「供給力」になると私は信じています。
巨大なインフレという風車に、槍一本で突進するドン・キホーテ。その姿は、あるいは滑稽に見えるかもしれません。しかし私たちは、その槍を「現場に根ざしたDXとAI」という真の武器に変えるお手伝いをします。
恐れずに、共に現場の効率化を進めていきましょう。泥臭い現場を知るビジネスアーキテクトとして、あなたの挑戦に全力で伴走します。




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